十三機兵防衛圏考察まとめ

十三機兵防衛圏プロローグの考察。というより半分以上が妄想。ネタバレ前提なのでご注意ください。

十三機兵防衛圏考察・2180年代編

前回では仮説として「十三機兵防衛圏の世界では全ての時代が同じ時間を共有している」という並列時間軸説を述べた。

今回からはその説を前提として時系列順に考察を纏め、また並列説で考えた場合の矛盾についても言及していきたいと思う。

考察というより半分妄想の垂れ流しになる気がする…

 

全ての発端?侵略の無い世界?


森村達も言っていたことだが、この2187~2188年は全ての発端、物語のゼロストーリー的な位置付けだと推察される。

この年代まで人類史が続いていること、また2187年のミウラとナツノの会話が平和そのものであることから、恐らく地球外の何者かの侵略を受ける事がなかった世界のように見える。

この年代で何らかの事件(ダイモスコード?)が発生し、それが原因で過去の世界が侵略を受ける事となったのではないだろうかと考えられる。

ただ、この時代がすべての始まりだとしたらシキシマCEOである郷登おじいちゃんが森村が遂行しようしとしている「あの計画(イージス作戦?)」の阻止を企んだりと、これから過去で起きる出来事を知っているような素振りなのが気になる。

 

2180年台に登場する登場人物


先程も述べたように、この時代にはミウラ、ナツノ、郷登の3人が登場する。

だが郷登はおじいちゃん化、ミウラとナツノもやや大人びたように見える姿や就労している点から恐らく成人しており、5セクター内に登場する彼らとは別人のように見える。

そして同時代には『インナーロシター』というナノマシンと、そのインナーロシターを駆使しクローンに記憶をダウンロードする『生まれ変わり』という違法テクノロジーが存在しており、シキシマはその生まれ変わり関連の事件を起こしている。

つまり5セクター内に登場する三浦、南、郷登の3人は2180年代の彼らの「生まれ変わり」ではないだろうか?

しかし生まれ変わりだとしたらなぜ彼らは2180年代の記憶を所持していないのだろうか。それを考えるとBJが南を連れて探している『記憶セル』が何なのかも

 

2180年代と5セクターの関わり


郷登編で森村は「2104年から未来には転移できない」と発言していることから、ゲートを使用した2180年代と5セクター間の干渉は不可能なようだ。
しかし一方で、前述したとおり三浦、南、郷登の3人は何らかの関わりがあることは間違いないだろう。
また未来の技術であるインナーロシターはセクター内の時代にも使用されており、森村の生まれ変わりや沖野が比治山に連結素子(=インナーロシター?)を埋め込んでいることから、転移は出来ずとも2180年代の技術をセクター時代に送る何らかの手段があると考えるのが自然である。
ただ、かなり深い事情を知っている様子の沖野ですら、郷登編の発言からして自身の知らない間にインナーロシターが埋め込まれたようであり(一体どのように干渉しているのだろうか…あるいは沖野も未来の誰かの生まれ変わりなのだろうか?)、2180年代の人間達とセクター内の時代で『奴ら』に対抗する森村達とは協力関係にあるとも言い難く、どちらかというと2180年代側の一方的な利用という印象を受ける。

 

干渉方法としてのUFO説


これはただの妄想だが、実はUFOは未来の地球の創造物であり、そこに未来の技術に関する情報も記録されていたのではないだろうか?と考えている。

UFOと言えば地球外生命体の乗り物というイメージが一般的だが、このUFO内には何故か2180年代の地球のニュースのアーカイブや地球人の通話記録が入っており、少なくとも2180年代の地球とセクター時代を繋いでるのものの一つであることは確かである。

また、網口編「審判の日」の会話から『奴ら』の目的はUFO中枢の制圧であることが伺えることから、ストーリー時点でのUFOの所有権は地球側にあるようで、かなり重要な施設であることは間違いない。

 

妄想も多大に含まれているが、以上が2180年代の考察である。

かなり多くの謎や伏線が張られており、非常に重要な年代であることがうかがえる。

次回からはセクター内の時代、『前回』について纏める。

十三機兵防衛圏考察・時間軸編

十三機兵防衛圏における時間軸の考え方についての考察。

 
確認できる情報

まずは情報をまとめる。

・5つのセクター

十三機兵防衛圏では1944~5年、1984~5年、2024~5年、2064年、2104年とおよそ40年おきに5つの時代が舞台となっており、それぞれを「セクター」と呼んでいる。

比治山編で関ヶ原が1985年を「セクター4」と呼称していることから、順番的に恐らく未来から順にセクター1、セクター2と続いているのだろうと推察される。

 

・ゲートによる転移

時間転移は基本的にはゲートと呼ばれる転移装置に直接赴くか、あるいは機兵から転移装置にアクセスすることで可能となる。

プロローグで確認されているゲートは常坂神社と理科室の2ヶ所。

(ただし如月編では旧校舎の渡り廊下から転移している)

 

・時間転移の制限

時間転移はできるものの、全く自由に好きな時間に転移できるわけではなく、ある程度の制限・法則があるようだ。

例えばシュタゲよろしく「『奴ら』との戦いに敗れても、侵略前に戻って何度も再戦できる」という訳ではない(一部を除く)。

また、一度は「全てが巻き戻った」らしく侵略前への転移にも成功しているようだ。

 

・どのセクターでも同じ時間が流れている

例えば比治山編では関ヶ原の「少し前に沖野の転移履歴があるな…今から追えば捕まえられるか?」という発言があるように、転移元の1944年の時間差は転移先の1984年でも発生しており、ゲートによる転移ではそれを覆す(沖野が転移したのと同時間に飛ぶ)ことはできない。また、南も転移している間は1984年の時間が経過しており、行方不明扱いを受けている。

これは恐らく「奴ら」にとっても同じで、セクター毎によって攻撃の時期が違う(おおよそ半年サイクル?)のは、2104年の自動工場で戦力を増強・補填しているからだろうと考えられる。

 

並列時間軸説

以上のことから…というか時系列表を作ろうとエクセルでアレコレやってる間にこういう表ができた。

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「きっかり40年単位でしか転移できない」という言い方でも良いのだが、こっちのほうがわかりやすいかなーと思う。

つまりゲートによるセクター間の移動は出来るが、時間の流れを遡る事はできないのでは?という仮説である。

ちなみにどのセクターを0年を最初としているのは記録として確認できるのが郷登編の森村の記録(2100年)だからである。

その記録では自らのクローンを「昭和15年」の鞍部家に里子に出したと証言しており、昭和15年は西暦に換算すると1940年であることからも、西暦の下一桁は全セクター同じであると推察される。

 

このような時間軸の考え方をすると辻褄が合う部分が多い(ただし一部を除く)。

 

仮説を全否定する一部・ 緒方編の謎

既に(ただし一部を除く)という文章を2回書いたが、この一部というのが緒方編である。

緒方編だけはこの考察を真っ向から全否定しており、駅のホームから脱線までをループするという「同一セクター内で任意の時間に遡る」シュタゲ的時間移動を行っている。

だがもしこれが可能であるなら、前述した通り『奴ら』に勝つまで何度も防衛戦を繰り返すことが出来てしまい、全体的なストーリーの流れとは逆行する。

恐らく緒方編の転移だけは例外的な特殊ケースだとは思うのだが…。

通信では何者か(沖野?)が「もう一度『巻き戻す』」という発言をしており、郷登編ではロリ村が「全てが巻き戻った」と言っている。

「セクター間の移動」という転移技術とはまた違う「時間の流れを巻き戻す」技術があるのだろうか?

このあたりは正直プロローグの情報では考察の余地がないため、本編を楽しみにしたい。